Apple Business Manager & Apple School Manager 共通の問題と解決策 6項目

【管理対象Apple ID関連の問題】

管理対象Apple IDが作成できない

確認ポイント

  • アカウントリストにフィルターがかかっていないか
  • 作成しようとしているドメインが確認済みドメインになっているか
  • 既存の管理対象AppleIDの連絡先としてメールアドレスが使用されていないか

解決策

【アカウントリストにフィルタがかかっていた場合】

これは簡単

フィルタを解除して新規で作成しようとしていたアカウントが既に存在していないか確認してください。

【独自ドメインの所有権確認が済んでいなかった場合】

こちらの記事を参照しドメインの所有権を確認しましょう ↓↓

Apple Business Manager 初期設定〜登録ができたら

【既存のApple IDの連絡先に使用されていた場合】

1.appleid.apple.comにアクセスし該当の既存アカウントでサインインします

2.「個人情報>連絡先」に登録されているメールアドレスを確認し該当のメールアドレスを削除 これで解決できるはずです。


管理対象Apple IDが削除できない

確認ポイント

  • エラー内容
  • カスタムappの購入履歴があるアカウントは削除不可
  • 有償appの購入履歴のあるアカウントは削除不可

解決策

・OPERATION_NOT_ALLOWED_BY_VPP

このエラーが出た場合はカスタムappの購入履歴か有料appの購入履歴が紐づいているアカウントになることを指しています。 この場合は削除不可なので別の担当者などに引き継ぎをする際に名前やメールアドレス、パスワードなどの情報を修正する形でアカウントを引き継ぎましょう。

・NOT_ENOUGH_PRIVILEGE

このエラーは権限がないことを指しています 管理者へ使用中のアカウント権限を確認していただくよう依頼してみてください。

・OPERATION_NOT_ALLOWED

これは有効なアカウントのままになっている状態かFAで同期されたアカウントであることを指します。 通常削除で出ることは少ないですが、対処法としては削除対象のアカウントを無効化してから再試行してみください。 SFTPで同期されたアカウントだった場合は同期元のCSVファイルの情報を確認し削除対象のアカウントをファイル内から消してからアップロードし直して対応してください。


信頼できる電話番号が登録できない

確認ポイント

  • 複数のAppleIDで同一の電話番号を使用していないか

解決策

同一の電話番号で登録できるアカウント数にはセキュリティ上の上限値が設定されています。

・ABMの場合
従業員のアカウントを作成しているケースが多いと思いますが、そもそも管理者のアカウント1つのみでAppの管理・配布ができるため本当に追加アカウントが必要なのかを再確認してください。

・ASMの場合
用途がAppの入手の場合の考え方はABMと同様の考え方になります。

ASM特有の状況として
生徒アカウントを人数分作成してスクールワークやクラスルームに使用するケースが多いと思われます。

生徒アカウントの場合は作成時に管理者がASMから確認コードを発行しデバイスにサインインしてしまえばそれ以降確認コードはほぼ使用しません。

生徒アカウントの場合はアカウント詳細画面から確認コードが発行可能です。


【デバイス登録関連の問題】

デバイスリストに登録したデバイスが削除できない

確認ポイント

  • 一度登録したデバイスはリストとして残り削除はできない仕様になっている
  • デバイスの所有解除をすることが管理外にする意味合いになる

解決代替え案

・ABMやASMにデバイスを登録する=組織所有の管理デバイス
・デバイスの所有解除をする=組織管理下からデバイスを除外する(所有権を放棄する)

前述のデバイスリストから完全に削除することは仕様上できませんが、上記の考え方を基にフィルタ機能を使って所有解除したデバイスを非表示にすることは可能です。

手順はフィルタ機能でMDMを選択するだけ。
現在MDMに割り当てされているデバイスのみ表示されるようになります。

注意していただくポイントは、MDMへ未割り当て状態のデバイスがリストに残っていると所有解除をしているデバイスと一緒に非表示になりますのでご確認の上フィルタ機能を有効にしてください。

また、フィルタ機能はいつでもオフにできますのでもし該当のデバイスが見つからなくなったりしたらフィルタ機能を無効にして検索してみてください。

【証明書・トークン関連の問題】

コンテンツトークン(VPPトークン)の更新を失念してしまった

確認ポイント

  • 管理下にあるデバイスへの影響を確認する
要点は以下になります
-Appはデバイス内に残るがライセンスが無効な状態になってしまうため一定期間(30日)経過すると使用不可になる

解決策

1.新しいコンテンツトークンをダウンロードしMDMへアップロードする
2.MDMからAppの再配布をする

※トークンについて更新になるか新規になるかはMDMの仕様によるためMDMベンダーへの確認が必要

Appleプッシュ通知サービス証明書(APNs)の更新を失念した

確認ポイント

  • MDM管理下におかれているデバイスとの通信ができなくなる
  • デバイスが配布されているappのライセンスが回収され30日経過するとappが消える
  • 証明書を新規発行しないといけないのでデバイスをMDMに再登録する必要がある
  • MDMへの再登録時に管理下におかれているデバイスが初期化される

解決策

1.新しい証明書をAPNsポータルから取得しMDMにアップロード
2.MDMに再度デバイスを登録
3.appやプロファイルを再配布

利用しているMDMで仕様が若干異なるためベンダーに確認しながら対応してください

Appleプッシュ通知証明書を管理しているApple IDを変更したい

長くなるので別の記事に内容をまとめました。

こちらの記事をご覧ください↓↓

【Appとブック関連】

有償Appを購入するためのVPP creditの購入方法がわからない

確認ポイント

  • ABMやASMは対応している支払方法がクレジットカードかVPPクレジットしかないこと
  • 有料のappを購入したいがコーポレートカードがない、または教育機関のためそもそもクレジットカードがない

解決策

VPP creditの購入方法を説明します。
1.Apple VARという正規販売店からの購入(おすすめの購入方法)

Apple VARリストからご希望のお取引先を決めていただき購入可能。
こちらは法人でも教育機関でも対応可能です。

お支払い方法などの実際の購入手続きに関しては各販売店に確認が必要ですが、確実に購入できる方法になるためオススメ
-------------------
2.Apple Storeの法人窓口に電話で相談する(0120−995−995)
こちらの購入方法はABMを利用している法人顧客のみ販売されていることを確認

※ASMを利用している教育機関には販売していない可能性あり(質問をしても明確な回答が無かったため)

Apple Store実店舗では販売していない?(相談しにStoreに出向いた際に店舗スタッフがVPPクレジットの存在を知らなかった)ので電話での確認が必要になるかと思われます。

Appデベロッパーから引き換えコードを入手したが適用方法がわからない

確認ポイント

  • appデベロッパーへ引き換えコードの有効性を確認
  • 利用しているMDMベンダーへ引き換えコードの適用可否を確認

解決策

対応しているMDMであればMDMから引き換えコードを適用してデバイスへ配布できます。

※ABMやASM単体ではカスタムAppのデベロッパーから入手した引き換えコードを適用させることはできません。
デベロッパーへ引き換えコードではなく、管理配布に切り替えることができるか確認してください。

Appとブックで引き換えコードでの購入ができない

確認ポイント

  • 引換えコードでのライセンス購入はApple Business Managerのみ対応していること
  • 購入しようとしているAppデベロッパーが対応していない場合もあること
  • Apple側の問題が原因になっている可能性もあること

対処法

ASMを使っていた場合
→これは仕様です。あきらめましょう。

Appデベロッパが対応していない場合
→デベロッパーに問い合わせて相談してみましょう。

Apple起因の問題
→Appleに問い合わせてみましょう。(0120−277−535 Appleサポート)

Appライセンスを大量に購入したがライセンスが即時反映しない問題

確認ポイント

  • 購入したライセンス数が5001以上になっていないか
  • 5001個以上のライセンスの場合反映が1日一回決まった時間に処理され反映する仕組みになっている

解決策

ライセンスの購入処理については以下の仕組みになっているようです。

-購入個数5000個以下→即時反映
-購入個数5001個以上→毎日、午前6時〜9時以降(日本時間)に順次反映

結論:5001個以上の購入処理には反映まで時間がかかるため注意しましょう。

VPPクレジットの返金について

確認ポイント

  • 未使用である必要あり

解決策

返金が可能かどうか販売店への問い合わせが必要。Appleでは返金対応はしていない

【Federated Authentication関連の問題】

競合しているAppleIDを放置してしまった

確認ポイント

  • 競合元のAppleIDのメアドを変更せず放置してしまうと「~@temporary.appleid.com」というドメインが含まれた仮のアカウント名に変更されます

source:https://support.apple.com/ja-jp/HT209349

解決策

競合が発生してしまった場合は速やかに任意の別のアカウント名に変更してください。

※アカウントが変更できない場合は以下を確認

・新規作成後30日経過していないアカウントで「~@icloud.com」に変更しようとしている
・すでに既存のAppleIDが存在している
・既存のAppleIDの連絡先としてメールアドレスが使われている

このような状況では指定しているメールアドレスが新しいAppleIDとして使用できないため変更不可のエラーがでます。

別のメールアドレスを準備して対処しましょう。

Federated AuthenticationとAzureADを連携後、解除できない

こちらは長くなるので専用ページで解説しています↓↓


【組織情報関連】

組織の本拠地登録情報が編集できない

確認ポイント

  • 本拠地以外の場所は管理者で編集可能であること
  • 本拠地の登録情報は「Dun & Bradstreet (D&B)」アカウントに登録されている情報であること

解決策

1.Dun & Bradstreet (D&B) にアカウントの更新リクエストをする。
2.約2営業日で修正が完了するため、情報修正完了後にApple(0120−929−588)に連絡する

【関連記事】

タイトルとURLをコピーしました