◎Apple School Managerとは
Apple社が提供するWebベースのツールになります。 似たツールでAppleBusinessManagerがありますがこちらはBusiness(法人向け)の管理ツールです。 一方、AppleSchoolManagerとはEducation(教育機関)向けの管理ツールになります。 教育機関として認定されていることがアカウントを所有する条件なようです。 2019年12月に文部科学省から発表されたプロジェクトであるGIGAスクール構想の影響で、ICT化を推進している教育機関が増えています。 小中学校で生徒1人に1台PCやタブレットデバイスを貸与して子どもたちに最適化された創造性を育む教育を実現する構想になっているようです。 このような教育の現場でデバイスを導入する際にデバイス管理者が管理しやすくするためのツールとしてASMを導入されます。
◎ASMで何ができるのか
- 管理対象Apple ID(Managed Apple ID)の作成、管理
- Appライセンスの入手
- MDMへの自動デバイス登録
- 「クラス」を作成しクラスルームAppやスクールワークAppと連携
この上記4つがASMの主な機能です
~それぞれ解説~
1.管理対象Apple ID(Managed Apple ID)の作成、管理
以下の処理が行えます
- 管理対象AppleIDの新規作成、編集
- 信頼できる電話番号のリセット
- パスワードリセット
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2.Appライセンスの入手
※App自体を入手できるわけではなく、ライセンスのみ入手できます
・1つの管理対象AppleIDだけでASMの「Appとブック」メニュー(VPPストア)から必要台数分のAppライセンスが入手可能
実際にデバイスにAppを配布するにはMDM、もしくはAppleConfigurater(Mac専用App)が必要です
3.MDMへの自動デバイス登録
- ASMに登録されているデバイスを連携しているMDMへ自動で登録することができます
- 手動でのMDMサーバへの割り当てや解除も可能
4.クラスの作成
・ASMにおけるクラスとは、主に”生徒のアカウントで構成されたグループ”になります。
別の記事で詳細を記載しておりますが管理対象AppleIDには役割という概念があり権限レベルが違うアカウントを作成することができます。
ASMの管理対象Apple IDの特徴
iCloudの容量が無料で200GB利用可能な点とABMより細かい役割の設定があります。 詳細はこちらの記事でご確認ください ↓ ↓
CSVファイルをSFTPでアップロードすることで一括でアカウント作成が可能
ABMではできない機能の1つで、特定の役割のみ(生徒と職員)CSVファイルで作成することができます。 ASMの場合、スクールワークやクラスルームなど、授業で使用する教育appとの連携で生徒アカウントを大量に作成しないといけない場面がありますのでそういった際に大活躍できる機能です。 他にもSISで作成可能ですが、SFTPで作成するケースが多いようです。
詳細はこちらの記事でご紹介しています↓ ↓
ABMの概要についてはこちら↓↓
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