Apple プッシュ通知証明書 (APNs) のApple ID変更

ABM&ASM共通

Appleプッシュ通知証明書(APNs)を管理するApple IDを変更する方法について

皆様は毎年の証明書更新の際に紐づけるApple IDを別のものに変えたい状況に陥ったことはありますでしょうか。

当記事では、そんな状況での対処法や注意点をご紹介していきたいと思います。

証明書を管理しているApple IDを変更する際の注意点は?

まず、証明書はAPNsポータル“証明書が紐づいているApple ID”でサインインすることで証明書をダウンロードできる仕組みになっています。

別のApple IDでサインインしてしまうと証明書自体も別のものになりMDMにアップロードした際に

MDM管理下におかれているデバイスとの通信が一切できなくなります。

その際はデバイスを初期化しMDMに再登録する必要がでてきます。

こういった状況を回避するために証明書を管理するApple IDを変更する際には必ず証明書の再割り当てという処理が必要です。

ただし、この処理というのは管理者自身ではできません。

その方法とはAppleに電話で依頼をします。

問い合わせ先はこちら↓
0120-929-588(Apple Deployment Program Support) 営業時間:平日9-17時

手続きに必要な情報を事前に準備しよう

前述の問い合わせ先に連絡をするとAppleから情報提供を求められます。

Appleのシステムで該当の証明書を特定するのに必要だとのことです。

必要な情報はこちら↓

  • 証明書と関連付けられているデバイスを管理している組織名
  • 上記組織の住所
  • 自社WebサイトURL
  • 証明書のシリアル番号と有効期限
  • サブジェクトDN
  • 現在の Apple ID または 管理対象Apple ID
  • 今後、証明書を管理する予定の Apple ID または管理対象 Apple ID
  • 担当者の名前、電話番号、メールアドレス
・シリアル番号は、16桁の英数字、または19桁の数字となります。(SN という記載がある場合があります。)
 
・サブジェクト DN は、”com.apple.mgmt.XXXXXX-XXXXX-XXXXXX-XXXX” というような、英数字のものとなります。

証明書のシリアル番号とサブジェクトDNはどこで確認するのか?

証明書シリアル番号とサブジェクトDN確認
ポータルサイトのトップ画面

Infoアイコンをクリックすると出てくる画面

MDMからもシリアル番号であれば確認が可能となっております。

これは例としてMDM(Jamf Now)の管理画面です。

APNsをクリックします

このようにご利用のMDMの証明書管理画面でも証明書シリアル番号が確認可能です

APNs証明書の有効期限が切れていたら?

有効期限が切れている場合は申し訳ありません、そもそも証明書が無効であるため

再割り当て不可になります。

その場合の対処方法についてはこちらの記事を参照して対応してください。

以上がAppleプッシュ通知証明書を管理するApple IDの変更についてです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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